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- 2024/12/12 掲載
Copilot最新アップデートまとめ、エージェントで生産性「爆上がり」のワケ
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
1983年生まれ、秋田県出身。2010年に自社のMicrosoft 365(当時BPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業に対してMicrosoft 365導入や活用の支援をはじめる。Microsoft 365に関わるIT技術者として、社内の導入や活用の担当者として、そしてひとりのユーザーとして、さまざまな立場の経験から得られた等身大のナレッジを、各種イベントでの登壇、ブログ、ソーシャルメディア、その他IT系メディアサイトなどを通じて発信している。
SharePointで進化する業務効率化「特化型エージェント」
まず紹介したいのは「エージェント」と名付けられた機能です。エージェントは、ユーザーのさまざまなタスクや業務に特化した使い方ができます。たとえば、SharePointに組み込まれるエージェントは、ユーザーが作成しているそれぞれのサイト内の情報に限定して回答を返すように動作します。つまり、サイトの目的に応じたエージェントが自動的に作成されるわけです。人事のサイトなら人事のことに、経理のサイトなら経理のことに答えてくれるエージェントができあがります。
さらに用途を限定し特化させるために、SharePointライブラリ内の選択したファイルの内容に限定して回答を返すエージェントも作成できます。
たとえば、人事サイト内で、人事規程にだけ特化したエージェントを作成するといった用途が考えられます。この場合、人事規程が書かれたファイルを選択し、数回のクリック操作でエージェントができあがります。これまでのCopilotであっても人事規程に関する質問に対応できないわけではありませんでした。
しかし、CopilotはMicrosoft 365全体から情報を引き出そうとするため、適切な情報を見つけ出せず、回答が得られないことがありました。サイトやファイルに基づく情報に限定することで、より正確かつ目的に合った回答をすばやく得ることが期待されます。
自社の業務に合わせた独自のエージェントを作成
Copilot Studioを使えば、SharePoint以外にもDataverseやWebサイト、ServiceNowなどの業務に必要な情報に対応する強力なエージェントが作成できます。さらには、アクションを追加することで、ほかのサービスに対するデータの追加や更新作業をエージェント経由で行うこともできます。これによって、問い合わせに続いて発生する申請業務などもエージェントとの会話で完了させることができます。こちらは2025年に正式なリリースが予定されています。
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